軽井沢彫り 古い六角スツール 桜の図

素晴らしい出来栄えの古い軽井沢彫りの六角スツールが入荷しました。
40～50年ほど前の品になります。

日光彫りをルーツに持つ軽井沢彫り。
明治時代、外交官など欧米人の別荘の為に日光彫りの職人が呼ばれ、家具を製作したのが始まりです。西洋の様式に日本の桜や竹、葡萄などのモチーフ、そして技法が融合した独特な家具。

このスタイルの六角スツールは今も作られていますが、もっと簡素な彫りのもので1脚15～20万円ほど。
こちらのスツールは3本の脚すべてに桜の大木、中板にも沢山の桜、座面・中板・脚の木口にも彫りが施されている、大変に手間のかかった作りです。おそらく今このスツールと同じ物を製作すれば30万円近くになるでしょう。

座面には反りと1カ所ヒビが見られますが、座った際の違和感はほとんどなく、ヒビも構造的に問題のあるものではありません。古い軽井沢彫りの脚物には反りはしばしば見られます。

角の部分には経年の擦れ、１カ所カケがあります。

経年による程よく侘びた佇まいも魅力的と思います。
スツールとしても花台としても。時代ならではの贅沢な逸品です。

座面幅370mm 座面高450mm　soldout ありがとうございました

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